買取店にブランド品や貴金属以外を売るともったいないケースが多いように見受けられます。
筆者は、買取店の現役店長として働いているのですが、実際にお客様に「ここで売るのはもったいないですよ」とお声がけすることもあります。
また、同業の方には怒られてしまうかもしれませんが、ブランドや貴金属にも高く売るためにはコツが存在します。 今回は、自宅の不用品をできるだけ高額で売るための方法を解説します。
レコードやCD・テレビゲームなどの雑貨品は、買取店よりもネットオークションやフリマアプリで売ると2倍~10倍で売れるケースが多いと言えます。 買取店の業務は基本的には買取のみで、リサイクルショップのように買い取った品物を店頭で販売するわけではありません。 買い取った買取品は業者に売却するのですが、金やブランド以外の雑貨品は業者が取り扱っていないケースが多いのです。 それでは、買取店が雑貨を買い取った場合にどうやって売却するのかと言えば、実はオークションやフリマで販売している店舗がほとんどなのです。 当然のことながら、店頭に持ち込んだ不用品の買取店の値付けはオークション・フリマアプリの半分以下になるので、自分で売ったほうがお得です。 ■店頭で販売しているリサイクルショップならOKなのか それでは、買取品を店頭で販売しているリサイクルショップであればお得なのかというと、そうではない可能性が高いのです。 大型店舗のリサイクルショップの場合には査定をするスタッフも多く、個別の商品に対して値を付けるというよりも、商品に応じたマニュアルで値付けが行われます。 コミック本などの場合には1冊5円~10円での買取が相場ですが、販売される際には100円以上の値が付けられています。 1冊5円で20冊のコミックを売るのであれば、1冊でも100円でオークション・フリマアプリで売れたほうがお得ですね。
ブランド品や貴金属品を売る際には、必ず当日の相場を確認しておきましょう。 中には「貴金属には相場があるから、売る時にはその相場で買ってもらっているはず」と思う方もいるかもしれませんが、それは誤りです。 貴金属は業者間であっても相場以上で売却できませんので、営利企業として営業している以上は相場よりも安い金額で買い入れをしないと成り立ちません。 従って、当日の相場と実際の買取金額の差異が買取店の利益となるのですが、あまりにも相場と離れている買取店で売ると損をしてしまいます。 同じく、ブランド品なども中古品の販売金額を調べやすいので、買取店に持ち込む前にはひと手間かけて相場を調べておきましょう。
筆者の働く店舗でも「自分で売ったほうがお得ですよ」と言っても、売却して帰られる方がいらっしゃいます。 雑貨品などの場合には、自分で売却すれば買取店の査定の2倍~10倍で売れるケースは多いと言えます。 ただし、写真撮影・出品・発送などの手間を考えると数百円の差であれば買取店に売ってしまったほうがサンクコストの面でもお得です。 差額を得るための作業を時給換算して、自分で売るか買取店に売るかを選択すれば、売却先を最適化することができます。(執筆者:副業経験豊富な買取店店長 松本 勝)