不用品回収業者とは、家庭などで不要になった家電、家具、衣類、その他雑貨等を回収することを生業としている業者です。
不用品回収業者を利用したり、見かけたりする方も多いと思いますが、彼らが回収した不用品は、最終的にどうなっているでしょうか。
ごみとして廃棄されていると思う方もいると思いますが、そのような扱われ方はされていません。
実は、回収された不用品はその種類によってリユース(再商品化)、あるいはリサイクル(再資源化)されることによって、次なる役割を与えられていたのです。特にリユースに関しては、日本では需要がないものでも海外ではまだまだ役に立つものが多く、多くの不用品が商品として海外に輸出されています。
この、「海外でのリユース」について、どのような形で再商品化されているかをご紹介します。
輸出業者を通して貨物コンテナにきれいに積まれて海を渡った沢山の電気製品は、現地のバイヤーさんの手に渡り、次に現地の販売店さんが仕入れていきます。
販売店さんは、不具合個所があれば修理を行い、検査して店頭に並べられます。
海外には「俺たちに直せないモノはない!」と豪語するほどの腕利きの修理技術者がたくさんいます。
その修理技術者によって新たな命を吹き込まれた電気製品たちは、現地の各家庭で新たな役割を果たし、その商品の本当の寿命いっぱいまで大切に使用されます。
それでは、さまざまな製品が不用品回収業者に回収された後、どのようにリユースされるのか、ご紹介いたします。
日本ではあまり姿を見なくなったブラウン管テレビ。 しかし、日本で回収されたブラウン管テレビが、海外でリユースされ大活躍します。
フィリピンでブラウン管テレビがリユースされるまでの経緯をご紹介します。
日本で不用となり回収された自転車は、東南アジアやアフリカなどの開発途上国に輸出されます。
放置自転車の問題を代表に、日本では自転車が粗末に扱われてしまうことがありますが、しっかりとリユースすることで、多くの人に笑顔を与えられます。
回収された後、カンボジア、マレーシア、アフリカで自転車がどのようにリユースされたのかをご紹介します。
日本では壊れたり、あるいは新製品が出たり、あるいは古くなったりしたら買い替えるというのが当たり前ですが、リユース品として輸入している国々では、壊れても何度でも直して使うというのが当たり前です。
世界から見たJAPANブランドの製品は、最上位に位置し、中古品であってもなかなか壊れない、たとえ壊れたとしても修理すればいつまでも使えると大変好評です。
戦後日本は、経済発展を遂げ大量生産・大量消費の社会となり、修理しても使い続けるという文化は姿を消してしまいました。
しかし、世界では製品の命がある限り使い続けるという、日本の「もったいない」の精神が根付いています。
不用品回収業者は、日本で役割を終えた製品にもう一度役割を与え、それを必要とする世界中の人々に笑顔をお届けする架け橋となっています。
世界的な規模で循環型社会形成を推進するために、その一翼を担っているのが不用品回収業者だったのです。
今後、シリーズ「追跡!不用品回収業者!~不用品は回収後どこへ?」として、それぞれの商品がどこでどのように使われているか、具体的に紹介していきたいと思いますので、是非ご覧下さい!