2020年6月12日
私たちが生活することで、必ず出てしまうゴミ。そして、ゴミが出るからには、掃除をしなければなりません。 そんな掃除を手助けしてくれる家電の中でも、掃除機は昔からあり、最も身近なものと言えます。
その掃除機は、いつ誕生して、どんな歴史をたどったのでしょうか。 掃除機誕生の歴史と、人気のメーカーなどをご紹介します。
それでは、さっそく掃除機の歴史をたどってみましょう。
世界最初の掃除機は、1868年にアメリカのアイヴス・マガフィー(Ives McGaffey)によって発明されました。 このときは、電気を使用しない真空掃除機で、レバーを手で引いて、負圧を作り出し、ゴミを吸引するものでした。しかし、これは手でレバーを引くことが手間だと感じられてしまい、市場から消えてしまいます。
電気式の真空掃除機は、1901年にイギリスのヒューバート・セシル・ブース(Hubert Cecil Booth)が発明しました。 このブースが作った掃除機は、まだ巨大な装置と言うべきもので、掃除に使うためには、その場所まで馬で引かなければなりませんでした。
ここから、軽量化や低コスト化の開発が進められ、掃除機の進化が続き、日本では1931年に初めて芝浦製作所(東芝の前身)から電気掃除機が発売されています。
第二次世界大戦後、欧米では中流階級でも、掃除機の使用が一般的になっていました。日本で普及しなかった理由は、当時の日本家屋のほとんどが畳と板間だったため「ほうき」や「はたき」で十分だったからです。 それが、1960年代になると、団地(公営団地)がブームとなり、ゴミを家の外に掃き出すことは、近所迷惑になってしまうと言われるようになり、掃除機が受け入れられ始めます。
ただ、この時点の掃除機はフィルターが使い捨てではなく、たまったゴミを捨てるときに埃が舞い、水で洗わなければ吸引力が弱くなってしまうなどの問題があり、まだまだ不便な部分がありました。 しかし、1980年の初めころ、交換できる紙パック式掃除機が登場すると、ほとんどの家庭に普及することになりました。
1990年代になると、サイクロン式の掃除機が増え始めます。サイクロン式は、吸引した空気を回転させる遠心力によって、ゴミを分離させることで、ゴミはダストカップに溜まり、空気は外へ排出されるものです。このメリットが高く評価され、サイクロン式の掃除機はヒットします。
さらに、1997年にはミノルタからロボット型の掃除機も登場しました。これは製品化には至りませんでしたが、高い評価を受けることになり、2000年代にルンバを代表として、ロボット型の掃除機が家庭に普及していきます。 他にも、掃除機の排気が空気清浄機の代わりになるものまで登場し、掃除機は進化を続けているのです。
次に、掃除機を販売するメーカーをご紹介します。
イギリスの家電メーカーのダイソンは、サイクロン式掃除機を広めたメーカーだと言えます。 デザイン性も高く、知名度も高いことから、サイクロン式の掃除機を購入する際は、一度は視野に入れることでしょう。 ただ、価格が高いことがデメリットとして挙げられることがあります。
総合家電メーカーである、パナソニック。 パナソニックは使い勝手も良く、性能も高いという、バランスの良い掃除機を販売しています。 デザイン性も高く、機種も多いため、きっと最適な掃除機が見つかるはずです。
ロボット掃除機と言えば、ルンバです。そして、そのルンバと言えば、アメリカのロボット開発を手掛ける企業、iRobot(アイロボット)です。 可愛らしいフォルムの掃除機が自動でゴミを吸い取る様子は話題を呼び、ロボット掃除機を一躍有名にしました。 ロボット掃除機を探すとなれば、絶対にiRobotの掃除機を目にすることでしょう。
掃除機の歴史やメーカーをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。 百年以上の歴史がある掃除機は、これからも私たちの生活を支えてくれることでしょう。
もし、これから掃除機を新しく購入する、買い替えることがあれば、まずは中古・リユース品を探してみてください。 中古・リユース品を使うことは、資源を無駄にする機会を減らし、環境への負担を抑えます。